
あの「ダイナミックコイン」を開発(近藤博と共同開発)した人物と言えばお分かりでしょうか?
元テンヨー開発部、日本を代表するマジッククリエイター、菅原茂氏の作品集です。
20歳で(株)テンヨー製品開発課に所属となり、以後「シースルーカード」「スクイズプレー」「アップダウンボール」「アルファトンネル」「クリスタルボックス」「ミステリートライアングル」「お札マジシャン」…と数え切れない程の様々なマジック製品を開発・発表されています。
<主な掲載内容>
●序にかえて
●著者まえがき
●第1章 瞬間の変化
●第2章 ユニークな原理を集めて
●第3章 ペネトレーションの世界…など計17作品
氏の作品は「現象がはっきりしている」こと、「現象に至るまでの過程が短い」ことが特徴的ですが、とりわけ貫通現象に深いこだわりを持っており、70%はペネトレーションをテーマにしたものだとか。
ひとつひとつの作品がどのような発想で産まれ、どのような経緯で製品化されるに至ったのか…研究家やクリエイターを志す方にとって非常に参考になる一冊です。
(著者:近藤博/発行年:1978年/第10回石田天海賞受賞記念)
※かなり年月が経っているため傷や汚れがあります。予めご了承ください。
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「石田天海賞(いしだてんかいしょう)」とは…
天海は「日本ではオリジナルが大切にされず、外国のネタのコピーを追随して知的所有権に対する考えがない。このままでは日本はやがて世界から非難を浴びるようになるかもしれない。」と心配した。
天海の思いを受け、フロタマサトシが発起人となって『石田天海賞』が創設された。
賞はオリジナルを尊重し、オリジナルを創ることを勧めるため、創作奇術に貢献した人に贈られ、受賞者の作品集が発刊されるのが慣例で、1968年から1997年までの30年間に21人が受賞した。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)